テトラブロモビスフェノールA(TBBPA)曝露によるマウスRSV感染病態の悪化とそれに対するAF-08の効果

2008年 抗ウイルス療法研究

  • 日本大学薬学部  安川憲
  • (有)アマゾンフード  堤 淳子,  堤 重敏

要旨

現代社会では、無意識のうちに環境化学物質の中で生活をしており、例えば臭素化難燃物(プラスチック・電化製品・建築資材等に含まれている)がある。発達期における環境化学物質のリスク評価を行うため、RSウイルス感染マウスモデルを用い、環境化学物質であるテトラブロモビスフェノールA(TBBPA)の免疫毒性を評価し、AF-08プロポリスによる有用性を確認した。

材料

被検物質:TBBPA
世界中で最も多く使われている臭素系難燃剤10,000ppmの濃度で粉末餌に混合しマウスに摂取
プロポリス:AF-08(管理番号AF08011)
各マウスの餌一日量あたりAF-08を平均0.72mgを摂取するよう混合した粉末餌を作製しマウスに摂取(なお、抗インフルエンザウイルス活性の検討は、各マウス一日あたり0.6mg経口投与にて実施)
マウス:BALB/c, 雌性, 4週齢, 各群7匹にて実施

方法

TBBPA and/or AF-08混合の餌を28日間摂取摂取させた後、マウス肺組織中のウイルス量の比較をした。

結論

AF-08は、テトラブロモビスフェノールA(TBBPA)曝露によるマウスRSV感染病態の悪化を抑制することがわかった。